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Pour mon cher -涙の先に-

第69章 優しさと愛の向こう側

“好き”の意味が理解出来ず思わず猛司を腕の中から見上げる。



猛司は私を優しい眼差しで見おろし、徐々に顔を近付け

唇と唇が当たるスレスレの所で止めて。



「好きだ」



吐息混じりに言葉を放ち、今度は深い深いキスをした。




この言葉で涙がブワッと溢れ出る。


この涙はさっきまでの涙とは180度違う涙。


嬉しくて嬉しくて堪らない涙。



ねぇ‥猛司?


この“好き”はLOVEだと思っていいんだよね‥?


自惚れていいんだよね‥?





私も猛司の首に腕を回して猛司のキスに応える。




一瞬、目を開けてキスをしながら私を見た後、フッと笑って更にきつく抱き寄せて

私の後頭部を押え更に深い深いキスをした。








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