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Pour mon cher -涙の先に-

第70章 温もり×温もり=

足元に広がる景色に違和感を感じて思わず顔を上げる。




‥やっぱり!




「何で空港から出てるですか!?」




時間的にも12時30分の飛行機に乗るなら外に出てる余裕はないだろうし。


だから出て行ってる場合じゃないと思うんだけど‥。




でも、くるっと振り向いた猛司の顔は私の思いとは全然違う感じで怪訝そうに首を傾げる。




「何でって‥いつまでもここに居ても仕方ないでしょーが?」




は?


仕方ないって‥




「12時30分の飛行機、間に合わなくなりますよ?」


「誰がその飛行機に乗るんだよ」



「え?」


「は?」



「「‥‥‥・・。」」












「アイツ‥」
「先輩‥」







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