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Pour mon cher -涙の先に-

第70章 温もり×温もり=

私の言葉に答える事なく私の手を引っ張る形でズンズンと歩き進む。




その手はしっかりと俗にいう“恋人繋ぎ”。



それに対しては、キュンとしちゃうけど今向かってる先はゲートかな‥と思うと心が締め付けられるように痛む。




複雑な想いのまま、猛司に連れられるがまま俯き気味で歩く。





すると。





ガヤガヤ賑やかだった周りが段々と静かになって、ふわっと風が吹いて春の香りを運ぶ。






‥‥あれ?







ここって‥‥













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