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Pour mon cher -涙の先に-

第70章 温もり×温もり=

猛司と指を絡めて手を繋ぎ電車に揺られ移動する。



その間もしっかりと右手は猛司の左手と繋がれてて。



猛司をチラッと見るとたまに目があってふわりと微笑んでくれる。


その微笑みに私もふわりと微笑み返す。



この、本当に夢のような時間が凄く凄く幸せ。



窓の外の景色を眺める猛司の横顔も、凛々しくて綺麗で。


思わず見惚れながらじーっと見つめてると、急にこっちに振り向いた猛司と目が合う。




「ん?どした?」




不思議そうな顔する猛司に





「ううん!何でもないっ」




ニコッと笑顔を返す。

そんな私に苦笑しつつ、また視線を窓の外に戻す。




‥何でもないよ。



ただ



離れても寂しくならないように今、しっかりと猛司を堪能してるだけ。



だから、そっと見つめさせて?












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