テキストサイズ

Pour mon cher -涙の先に-

第70章 温もり×温もり=

電車に揺られながら、一応今日のアリバイ作りを美鈴に頼むメール送信。



【今日猛司と過ごしたいから、美鈴の家に泊まるって事にしてもい?】



ソッコー美鈴から返信。




【オッケー♪愛ママには私から電話しといたげるッ☆



愛、おめでとう】






あれれ?



美鈴の事だから絶対


【今度詳しく教えなさいよっ!】

てくるかと思ったのに。





「流石だな。彼女」



へ?!



横に振り向くと、さっきまで窓の外見てた猛司がいつの間には私の携帯を覗き込んでて、フッと笑う。




「こうなる事、分かってたんだな」



そう言いながら私の頭を優しく撫でる猛司にドキドキしてしまう。




ホント。



美鈴、ありがとう。








ストーリーメニュー

TOPTOPへ