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Pour mon cher -涙の先に-

第71章 原点から始めましょう

猛司はその艶やかな表情を保ったまま優しく私の髪に指を通し、そっと髪の毛にキスをしてチラッと私を見る。




そして再び自分の瞳に私を映り込ませ優しく艶やかな声で




「愛



好きだ」




一瞬、唇が軽く触れるだけのキスをして再度私の目を見て今度は深い深いキスをする。




「愛」



「好きだ」



何度も繰り返されて。



何度も何度も、何度も角度を変えては降り注ぐ熱くとろけそうなキスに視界と思考が霞んでいく。




「愛」





甘く私の名前を呼ぶ声が甘い痺れとなって耳から身体中全体に広がる。





その瞬間





五感全て、猛司に捕えられる。












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