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Pour mon cher -涙の先に-

第71章 原点から始めましょう

真っ暗な部屋の中。


視界より一層際立つ聴力はリップ音や甘い吐息をしっかり捕え



俺の理性の線を細くさせる。




‥いや。



そんなモノ、愛を抱き締めた時点で。




「猛司」



切なく甘く、優しく呼ぶ声で。





「好き‥‥」




苦しそうに囁く声で





とっくに切れたのかもしれないけど。




愛が囁くたびに


愛が甘く呼ぶたびに




俺は更に深い独占欲に襲われる。











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