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Pour mon cher -涙の先に-

第72章 Pour mon cher -涙の先に-

猛司と顔を見合わせながら笑い合う時間が堪らなく幸せで。





このまま時が止まってしまえばいいのに‥‥





なんて思ってみたりするけど現実も神様も非情で、刻々と時間は過ぎて行く。




「新幹線の時間っていつ?」




つい癖で、“ですか?”と付けそうになりながらもぎこちないタメ口の私。




「10時30分だったかなー」



10時。



今は6時過ぎだから‥‥





せいぜい一緒に居られる時間は3時間ちょっと。か‥・。





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