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Pour mon cher -涙の先に-

第73章 Pour mon cher -涙の先に- Ⅱ

「愛の気持ちなんて十分伝わってる。

だから」







「ココ、一応予約。」



私の左手を顔の前まで持って行って



「いつか‥

ちゃんとしたモノを贈るまでココ、空けておいて?」




そっと左薬指にキスを落とした。









――その瞬間。









涙が込み上げて来て溢れ出そうになるのをグッと堪える。





猛司の気持ちが凄く嬉しくて。


猛司の言葉が凄く温かくて。





“待ってる”




の意味を込めてギュッと猛司を抱き締める。







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