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Pour mon cher -涙の先に-

第14章 一歩進んで2歩下がる?

「愛」


呼ばれると同時にごろんと仰向けに。



目の前には、相変わらず綺麗な顔立ちの先輩が居て。


真っ直ぐ見下されるとドキドキ指数アップして。


更にもう1度



「愛」



と呼ばれると、これ以上ないドキドキとキュンキュンとバクバクと……


とにかく心臓が大変。



そんな私の反応を楽しんでるのか、無言でずっと見つめる先輩の視線が苦しくて




「せ…んぱい??」



苦しさから脱出しようと声をかけてみる。


すると先輩は私の髪をかき上げながら



「先輩っていつまで呼ぶの?」



…え?



「先輩ってまだ呼ぶ?」



そう言って、首を傾げる。

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