テキストサイズ

Pour mon cher -涙の先に-

第14章 一歩進んで2歩下がる?

なんて思ってると顎を掴まれて


「ほら。ちゃんと俺に集中して?」


って言われちゃって。


1番先輩が集中力無くす張本人なのに。



「愛がちゃんと呼んでくれなきゃずっとこのまま、会話もこのままだよ?」



う…。

それは嫌ですね。



「だから。愛?」


恥ずかしさと照れ臭さでいっぱいいっぱいになりながら私は意を決して



「…………猛司」



と呼んだ。




すると先輩は、ふふっと笑って



「合格」



の言葉と同時にそっと優しくキスを落とした。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ