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Pour mon cher -涙の先に-

第15章 嘘と過去

「いやいやいや!美鈴?!!」


内緒だって言ったじゃん!


「だって、変じゃん!同じ学校内で内緒って!しかもバカ女と嬉しそうに腕組んだりするのに。ずっとずっと愛を泣かせてるのに平気な顔してて!」


…バカ女て。ははは…。


「だから…愛には悪いと思ったけど東先輩に話して色々聞いたの。

ごめんね?愛…」



なんて言われちゃうと怒れないよね?

私のためを思ってやってくれたんだもん。


「大丈夫だよ?俺も誰にも絶対言わないし。だから猛司除いて3人だけの秘密」



そう東先輩も言ってくれたから、良くはないけど良しとしよう。




「で、こっからは俺の担当。」


さっきまで穏やかに笑ってた東先輩の顔が急に真顔になって。


思わず私の聞く姿勢も正される。




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