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Pour mon cher -涙の先に-

第15章 嘘と過去

予想は的中。


普段外すばかりの癖して、こんな時に的中させるなんて。



…こんな時に当てるなよ。



自分自身ツッコミ。




「愛ちゃん…大丈夫……?」

私の様子を伺う先輩に小さくコクンと頷く。


美鈴は凄く心配そうな顔しながら

「愛?大丈夫?」

そう言って私の隣りに座り直してくれて。

美鈴のお陰で話の続きを聞く勇気が再熱。



「続けてください」



先輩が「分かった」と言って話を続ける。



「猛司は最初あの女から告白されて付き合い出したんだ。

あの性格だから最初は良く泣かしてててね?

でも気付いたら猛司が必死になってて、彼女一色になってたんだ。

毎日毎日幸せそうでね。




でも、ある日突然猛司は彼女に振られた。」




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