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Pour mon cher -涙の先に-

第15章 嘘と過去

――――と、その時。



「「はぁ~・・・」」



氷を眺めながらそんな事考えてた私に2人の深い溜息が同時に降り注ぐ。



何故か呆れ顔の美鈴が。


「やっぱりね」


へ?!


何故か悔しそうな顔の東先輩も。


「やっぱりかぁ・・」



いやいやいやいや。


2人して何が“やっぱり”!?



「それでも好きなんだね」


溜息混じり。呆れ混じりに美鈴に言われ

東先輩にも


「いい女なんだか、バカなんだか」


って。おい。


「それって褒めてますか?!」


「どっちだろうね~」


と言いながら携帯が鳴ったらしく席を外した。



絶対あの顔は貶してたし。


ふん。

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