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Pour mon cher -涙の先に-

第16章 聞かざる?見ざる?言わざる???

―――結局。



私と先輩は自然といつもの駅前の公園に足が向いてベンチに座る。


先輩は座った私に


「ちょっと喉乾いたから何か買ってくるけど、愛も何か飲む?」


「あ!自分のは自分で…「ジュースくらい奢らせて?」


「…じゃぁ、お言葉に甘えて…」


そう言うとまた頭をポンとして自販機に向かって行った。


うーん


先輩の年代は頭ポンポンするのが好きなのかな。

私が背が低いから丁度いい高さなのかな?

今日はポン率高い気がする…。

あ。

奢られ率も。


今度何かお返ししなきゃなぁ。





なんて考えてると目の前でミルクティーの缶がぶ~らぶ~らチラついて、ふと見上げるとニッコリ目を細めて笑う先輩が



「はい」


と手渡してくれた。



あれ?!!





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