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Pour mon cher -涙の先に-

第16章 聞かざる?見ざる?言わざる???

好きですよ。先輩。


「だから一緒に笑顔で沢山過ごしましょうね?」



「せん…猛司の笑顔が1番好きですから」



そう言って微笑むと


「…ギリだな」


「え?」


「また“先輩”って言いそうになっただろ。…ったく」



そう言いながら私の手をギュッと握り締め小さく


「ありがとう。愛」


と言って優しく微笑んでくれた。




…なんだかね?



この笑顔が傍で見れるなら何だって乗り越えれそう


そんな気がして。


この笑顔を守るために頑張る。


先輩の笑顔が私の傍でも…彼女の傍でもどっちでも先輩が幸せになれるように頑張る。



そう思って、再度先輩の手をギュッと握った。




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