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Pour mon cher -涙の先に-

第21章 優しさに触れる

最後の語尾だけ何故か東先輩もハモって2人で顔見合わせてプッと笑う。



「先輩、自分の事なのに。」
「だよね~」


て、はははって笑う東先輩。



何だかホント。

憎めない人だなぁってつくづく思う。


意外と勉強してるんだなっていう意外性にもビックリ。

まぁ、だから5位内なのか。




「参考書買いに来たついでに近くまで来たから愛ちゃん送って行こうと思ってさっ」


え?



「いいい、いいですよー!」


私は顔の前で両手をブンブン横に振る。



わざわざ!
そんな遠回りなるのにっ!



そんな私を東先輩はクスッと笑って



「ほら。今また人の事真っ先に気遣った。」





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