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Pour mon cher -涙の先に-

第21章 優しさに触れる

「え?」


先輩は私の頭に軽く手を乗せて


「愛ちゃんの人を思いやる気持ちは良いトコだけど。


こーいう夜道は甘えなさい?

それに夜道女1人歩かせるほどバカな男じゃないよ?俺。」



そう首を傾げてポンポンと叩く先輩の優しさが

何だか嬉して、キュンとしちゃったりして。



「‥ありがとうございます」



素直にお礼を言うと“どういたしまして”と言って


「じゃっ、いこっか」


ニッコリ笑顔で家方向に親指を立ててクイッと差す先輩に


「はいっ」


と返事して並んで家に向かって足を進めた。



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