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Pour mon cher -涙の先に-

第22章 猛司先輩の先輩を取ったら・・・

そんな優しい声で電話越しに囁やくのは反則技ですよ…。


さっきまで大丈夫だった心臓も一気にバクバクし始めて


同時に“好き”がまたドンドン溢れでて



止まらなくなる―――。




「好き…大好きです…」



【先輩】を【猛司】と呼ぶより遥かスムーズに言える“好き”という言葉。


何回でも、何十回でも、何百回でもどこでも言えるくらい



「好きですよ…」


ありったけの気持ちを電話越しに伝える。



…きちんと届いたのかな。


電話の向こうから、これ以上ない優しい声で



『ありがとう。愛』



あ。

ちゃんと届いたんだね。


それだけで私は大満足。



私の方こそ



ありがとう。











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