テキストサイズ

Pour mon cher -涙の先に-

第25章 密かな至福

彼女の家とバイト先との丁度中間地点くらいの場所で、視界を凝らすと前方から



愛ちゃんだ!




捕えたその姿はまだまだ小さくて判別なんてつかないけど、俺には分かる。



あの姿は絶対、愛ちゃんだ。



俺は力の限り更に足を動かし愛ちゃんの傍まで駆ける。


次第に小さかった彼女の姿も等身大で現れて




「東先輩!!」



肩で息を切りながら俺の名前を呼んだ。





…違うでしょ。


「東先輩」じゃないでしょーが








ストーリーメニュー

TOPTOPへ