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泣きながら部室の中での出来事を思い出す。



彼女にキスをした彼の顔。


彼女の首筋、胸元にキスをする彼の顔。


彼女の身体を滑らせた手。


彼女の勝ち誇ったあの目。




全てがまだ鮮明に頭に残って離れない。




１つ、また１つと思い出す度に涙も溢れ止まらない。



そんな私を何も言わず静かに抱き締めて背中を摩ってくれる美鈴。



上からそっと誰にも見られないように私と美鈴の姿を自分の上着でそっと隠してくれる東先輩。



２人の優しさが今の私にはとても温かくて、心強い。