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Pour mon cher -涙の先に-

第30章 俺の選択と決断

要らないって‥


「何で?俺と付き合うのは兄貴と付き合いたいからって理由だった癖に?

その兄貴と付き合えて優しくされてる癖に?!」



またゴミのように簡単に捨てるのか?



一瞬目を見開いて俺を見た後、ケタケタと笑う。


「やだー!何言ってんの?
選べって言ったのは猛司の癖に。
だから私選らんだんじゃん。」


そう言うとベッドから立ち上がり俺の傍へ来て軽くキスをして



「これからは私が猛司の傍に居るから。

だから、身代わりの彼女はもう必要ないよね?」


と上目で俺を見る。




“身代わりの彼女”


この言葉にドクンと心臓が鳴る。

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