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Pour mon cher -涙の先に-

第30章 俺の選択と決断

そんな俺に今日も“じゃぁ”と電話を切って目の前でベッドに座る愛。


一体何を考えてるんだろうか。



「こんな所、兄貴に見られていいのか?」


テーブル前に座って目線を愛に向ける。


「あー、大丈夫よ。だって別れるし?」





―――――は?





「猛司が前に“選択しろ”って言ってやつ。

私、決めたから今日来たの。
こういう事は早い方がいいでしょ?」



…いやいや。

ニコリと笑われても。


コイツは一体何を言ってるの?



「決めたって‥‥」

「ん?猛司を選ぶ事にしたから彼はもう要らない」



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