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Pour mon cher -涙の先に-

第30章 俺の選択と決断

ただ、【快楽】に逃げたかっただけ。


ただそれだけだったのに、俺の浅はかな行動はまたも彼女を傷付ける。



目の前の愛の首筋や胸元にキスを落として行くたびに喘ぐ愛の声。


ずっと手に入れたかった女が目の前に居るのに。


浮かぶのは彼女の優しい笑顔。

目の前の愛とは別の愛の笑顔‥。



それを消し去るように行為に集中してて気付かなかったんだ。


背後に立つ彼女の存在を。


真っ先に気付いたのは


「あら?身代わりさん」


今目の前で上半身はだけてる愛だった。




俺は全身全て一気にその言葉でフリーズする。


え?

何で‥?

何でここに彼女が?




そんな俺の肩越しに愛は言葉をどんどん彼女にぶつける。



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