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Pour mon cher -涙の先に-

第31章 温もりと涙と遊園地と

――――結局。


その後、絶叫系という絶叫系は全て乗って。


本当に子供のように楽しそうにはしゃぐ猛司に普段とのギャップにキュンキュンして。


さりげなく階段を下りる時や登る時に手を差し出してくれる優しさにドキッとして。


たまに向けられる優しい眼差しにバクバクして。



終始心臓が動きっぱなしの忙しく楽しい時間はあっという間に過ぎて行くもので‥。



ふと見上げると‥‥




そこには朱を含んだ紫陽花色の空が頭上に広がり


視線を降ろした先に捕えた猛司の顔は茜色に染まる。







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