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Pour mon cher -涙の先に-

第31章 温もりと涙と遊園地と

「ほら、早く行ってください?」


‥私、今ちゃんと笑えてる?


「いつまでもここに居てもお互い帰れないじゃないですか!」


‥私、ちゃんと笑顔、出来てる?




猛司は一言だけ私に告げて、いつものように頭を軽くポンポンと叩いて




「じゃぁね」




と、まるでいつものデートの別れ際のように。


普通に遊んで帰る時のように自然に手を振って去って行った。






猛司の背中を見つめながら、今までの思い出が走馬灯のように駆け巡る。


ホテルでの出来事。

学校。

ファミレス。

ショッピング。

遊園地‥‥










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