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Pour mon cher -涙の先に-

第31章 温もりと涙と遊園地と

私の中で覚えてる猛司の温もり。

手の感触。

“愛の事ちゃんと見るから”

そう言ってくれた声

“愛”

そう呼んでくれた声

“愛、おいで”




「‥‥・・っ」




ずっと手を繋いで居たかった。


ずっと彼の横で笑ってられる自分で居たかった。


ずっと彼の呼ぶ“愛”は私1人で居たかった


ずっと




彼の“彼女”で居たかった‥‥



でも



それを全て手放したのは



私自身







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