テキストサイズ

Pour mon cher -涙の先に-

第32章 彼女の傍に

「ん?」


‥好きなの紅茶じゃなかったのかな‥・。


「先輩‥何で紅茶ばかり3缶も?」


あー。なんだ。


「違う会社のがあったから?
どの会社のが好きなのかまではリサーチ済みじゃなかったから?」



「プッ!」



へ?!



「やだー!どの会社のでもいいですよ。

紅茶ばかり3缶って!

ありがとうございます」



そう言ってクスクス笑う彼女はさっきのような涙は当然だけどもうなくて。



そんな面白い事をしたつもりはないんだけど彼女が笑ってくれた事が今の俺にはとにかく嬉しくて。




こんな事なら紅茶、あと10缶でも買って渡せば大笑い取れたかな‥‥


なんて浅はかな考えも浮かんでくる俺。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ