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Pour mon cher -涙の先に-

第32章 彼女の傍に

MAXに心臓バクバクさせながらチラッと彼女に視線をやると





‥‥あ。




さっきまで笑ってた彼女は窓の外をどこか遠い目線で眺めてて。


その横顔がさっきの笑顔とは全然真逆の雰囲気を出していて。


凄く寂しい彼女の横顔に今度は胸が苦しい程締め付けられる。



‥もしかして、さっきの笑顔も無理してたんだろうか‥‥


そんな気さえ起ってくるほど今の彼女の横顔は寂しそうで‥‥



見てられない。


お願いだから笑っててよ。


そんな顔、似合わないよ?




‥‥俺なら



俺ならそんな顔は絶対させない。





「愛ちゃん



俺と付き合おう?」






気付いたら


俺は彼女にそう告げていた。









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