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Pour mon cher -涙の先に-

第36章 それぞれの道

彼はもう彼女と新しい道を進み始めて、私はもう過去でしかない。



それに比べて私は‥‥



まだ分岐点で蹲ってるままで。




‥このままじゃダメだ。



本当に前に進まなきゃだ。




本当にフッ切らないと。






私が私らしく心から笑えるように‥‥




「美鈴、私決めたよ」


「ん?」



私の手を引っ張りながら私の方に軽く振り返る




「私、真剣に前に進む」



この一言だけでも美鈴は全て読み取ってくれたみたいで




「それが1番」



と言ってニカッと笑ってくれた。




今はまだ暗闇だけど‥‥



私の道はどのように照らされていくのかな。



なんて。











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