テキストサイズ

Pour mon cher -涙の先に-

第36章 それぞれの道

*猛司side*



朝からヤケに彼女に噛み付く愛の言葉を遮る。



余りに彼女の顔が哀しそうだったから‥。



早くこの場からこの女を連れ去ったほうがいい。



そう思った俺は東に


「じゃぁな」


声を掛ける。




でも‥彼女にも声を掛けないのは不自然だし‥


かと言って「愛」も‥‥



考えた末、出た言葉は



「水守さんもまた」


だった。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ