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Pour mon cher -涙の先に-

第36章 それぞれの道

自分でそう呼んでおきながら凄く違和感を感じる。



水守さんなんて‥1度呼んだか呼ばないかくらいなのに。



それに対して彼女は俺に




「では、また。重盛先輩」



周りの騒音にかき消されてしまいそうなくらい小さな声だったけど彼女の声は俺の耳までしっかり届いて



俺の心をぎゅっと締め付けた。





重盛先輩‥‥か。









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