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Pour mon cher -涙の先に-

第36章 それぞれの道

そんなはずはない。



俺は愛が好きなんだから。



そう奮い立たせたりするんだけど‥



ふと思う。




こういうのって





奮い立たせなきゃいけないものなんだろうか



と。








俺は愛の待つ部室のドアを開け中に入る。



俺の姿を見つけすぐに首に腕を回してくる。



瞬間、愛のお気に入りの香水がツーンと香る。




「なぁ‥香水、キツくない?」


「はぁ?いつもと一緒だし」




いや‥いつもキツいから言ってるんだけど。





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