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Pour mon cher -涙の先に-

第41章 体育祭 Ⅱ

「協力してくれてありがとう」


「いえいえ。お役に立てて何よりでした」



そう言ってニカッと笑って「じゃっ」とその場から立ち去って行った。



俺はそんな彼女の背中を見つめながら
心の中でそっと呟く。




今更、俺の気持ちなんて君には不要だって分かってるんだ。



君には東が居るし。



君の幸せを邪魔する気なんて全然ない。



寧ろ、君は幸せになって欲しい。



ずっと、その屈託のない笑顔で周りの人を温かい気持ちにさせてやって欲しい。



俺は、君が幸せでいられるよう見守ってるよ。




君の幸せを何よりも願う。













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