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Pour mon cher -涙の先に-

第44章 百獣の王の正体は?

愛ちゃんちの前で、俺は彼女をぎゅっと抱き締めてケーキのお礼を言った。




彼女は嬉しそうに“どういたしまして”って笑ってた。



そんな彼女を見て



来年も愛ちゃんが祝ってくれたらいいなぁ‥



来年も、再来年もずっとずっと俺の傍で祝ってくれたらいいなぁ‥




なんて思ってしまう。




俺は彼女をぎゅっと抱き締めて、耳元で


「大好きだよ」



そう囁く。





愛しくて愛しくて堪らない。


たかだか18の男が“愛しい”って使うのも変だと思う奴もいるかもしれないけど。



それでも、愛ちゃんが愛しくて堪らない俺は




完全愛ちゃん病。




だな。




愛ちゃん




「俺の傍にいてね」



それに対して愛ちゃんは俺の首に回す腕をぎゅっとした。



それってオッケーっていう返事なんだよね?





俺は愛ちゃんを少し放しておでこにそっとキスをした。






そんな俺達を優しく見守ってくれてる空は、もう夏の終わりを告げていた。






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