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Pour mon cher -涙の先に-

第45章 別離のワケ

*猛司side*


いつの間にか長かった休みも終えて。


新学期早々、俺は東に呼び出しくらって。


いつかの渡り廊下でアイツ待ち。





そういえば‥ここでアイツに殴られた
んだよなー。




なんて思い出してみれば、あの時拒絶する事で傷付けた彼女の顔が頭に浮かんで心が痛む。



俺はホント今考えても、彼女を泣かせてばかりだったなぁ‥





「ははっ‥」




思わず自分の最低さに笑いが出る。



だけど、何でだろう‥。



彼女を思い出す時、これは完全に俺だけなんだろうけど。


彼女は俺との時間は最悪だったかもしれないけど。



俺が彼女を思い出す表情は





いつも隣りでニコニコ笑ってる笑顔。





そればかりを思い出す。






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