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Pour mon cher -涙の先に-

第7章 雨の告白

「愛、今日ゴンに何て言うか決めたの?」


「いつの間にか“ゴン”だけになってるね?」


「何?何?猛司って“ゴン”なの?」



なんていう重盛先輩一色の会話。

それを3人でしながら目的地へ向かう光景が何だか可笑しい。



「で、愛ちゃん決めてんの?」


凄く楽しそうな顔して私の顔を覗き込むのは止めてください。


「いや。全然。」


そうなんだ。

幾度となく頭の中でシュミレーションしようとしたんだけど・・。


なんせ告白の経験がないし。

そんな現場見た事もないし。

ほぼ漫画とドラマでのイメージしか沸かず。



「行き当たりばったりですっ!」



「男前だね~♪愛ちゃん!」


男前って・・・。



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