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Pour mon cher -涙の先に-

第7章 雨の告白

そんなたわいもない会話をしつつも、段々と待合せ場所が近付くと心臓の鼓動も少しづつ早まる。



待合せの公園に20分前くらいに着いた私達。

東先輩と美鈴は近くのカフェで待機しててくれるらしく


「愛!頑張れッッ!!」


とブンブン手を降ってカフェに向かって歩く美鈴。


「愛ちゃん頑張らないでいいけど、頑張るんだよ?」


100%矛盾な発言をしながら私の頭を撫でる東先輩。



「あの・・どっちかにしてくださいよ」


と言うと“ははは”と笑いながら美鈴の後を追って行った。



相変わらず良く分からん男だ・・。







公園のベンチに座って空を見上げると、今から告白しようとする私のドキドキ気分とは真逆の今にも雨が降り出しそうな空模様。



私、雨女じゃないのになぁ・・。


なんて思ったりしてると――――。



目の前にいつも見てた先輩の雰囲気とは全然違う。

思わず見惚れてしまう程カッコイイ重盛先輩が、私に笑顔を向け現れた。

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