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Pour mon cher -涙の先に-

第48章 動揺と心と秋空と

でも。



良く良く考えたら。




猛司の呼ぶ「愛」は私じゃなくて“彼女”の方の「愛」だと言う事に気付いて。




やだ・・私。


何1人で早とちりして勝手にドキドキしてんだろ。


バカだよね。ホント。






「愛」を自分だと勘違いした事に呆れて笑いが出ると同時に胸の奥がズキンと痛む。





・・・「愛」って私の事呼ぶわけないもんね。


私はもう、猛司の中では「愛」じゃなく「水守」なんだし・・。






って。




なんで私・・・・


何で「愛」が自分じゃなかったからってショック受けてんの?

意味分かんないし・・

当たり前に私じゃない事なんて考えたら直ぐ分かる事なのに何でショック受けてんだろ。


私の中でも猛司は、過去じゃん。

猛司は元彼。


私には東先輩がいるのに。

ショック受けてる意味が分かんない。


何で、胸痛めてんだろう・・。

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