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Pour mon cher -涙の先に-

第48章 動揺と心と秋空と

彼女も俺に応えるかのように



俺の首に回す腕にギュッと力を込める。





もう。




この温もりを手放したくない。





この温もりをずっと傍で感じていたい。





愛の笑顔を1番近くで見つめていたい。






彼女からそっと体を離し、彼女の右頬をそっと撫でる。




彼女は大きくて澄んだ瞳をそっと閉じて

まるで俺の温もりを感じるかのように自分の手を右頬を撫でる俺の手に重ねる。


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