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Pour mon cher -涙の先に-

第7章 雨の告白

何でそんな事を言うのか分からないけど・・


何で“冷める”って私の気持ちまで決めつけられなきゃならないのかと思うと妙にムカついてきて。



「冷める前提なら告白なんてしません。先輩の傍に居たいって思ったから。傍にいれたら満足です。」


「というか・・さっきのがフる理由ならはっきり言ってくれた方が良かったです。」



言いながら何となく思ったんだ。


さっきの先輩の言葉は遠回しに私を振ったのかなって事。




でも・・


はっきり振ってくれた方がすっきりして良かったよ・・。



「すみませんでした。休みの日にこんな場所に。気をつけて帰ってくださいね?」


と言ってその場を立ち去ろうとベンチから立ち上がった時――。



「待ってよ」


の言葉と同時に先輩が私の腕を掴んだ。

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