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Pour mon cher -涙の先に-

第7章 雨の告白

そう言いながら先輩はニコニコ笑ってるけど全然目は冷めて冷たくて。

笑ってるのに凄く何だか寂しそうで辛そうで・・。


普通ならこんな良く分からない条件なんて嫌だけど



「いいですよ」


って言っちゃったんだ。



私の言葉を聞くと、クスッと笑って


「じゃぁ、決まりだね」


と“よろしくね”と言って私の頭をポンポンと叩いた。


普通なら先輩のそういう行為も飛び跳ねるくらい嬉しいんだろうけど、この時は嬉しいというより切なくて。



先輩の彼女にはなれたけど公には出来なくて。



でも


私はこの人の傍にいたい。


って思ったんだ。






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