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Pour mon cher -涙の先に-

第51章 理由と彼の心と私の心

「ありがとうございます」


猛司からミルクティーを受け取る。


私が紅茶好きって事をまだ覚えててくれたんだって思うと何だかちょっぴり嬉しい。



「疲れたー!」



と言って私の横にドカッと座わる。



買って来てたコーヒーをグビグビ飲む姿がこれまたカッコよくて。


飲むたびに動く喉仏が妙にセクシーに感じてドキドキしちゃって。


思わず猛司から目を反らす。



‥何さっきからドキドキばっかしてんの。

ドキドキしすぎでしょっ。



自分自身にツッコミ。




「で、誰から聞いた?
俺と愛が別れたって事」




コーヒーを飲み干した猛司は私の方に体を向けて長い脚を組んで聞いて来た。






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