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Pour mon cher -涙の先に-

第51章 理由と彼の心と私の心

「興味ありませんから。」


興味なんかあるわけない。


猛司の新たな好きな人なんかに興味が沸くわけない。



掴まれてる腕を振り払おうとブンブン振るけどギュッと掴まれてて放す気配さえもなく。



「放してくださいよ」
「やだね」



即答される。



意味が分からない。


好きな人を聞けって?

笑顔で嬉しそうに


“好きな人って誰なんですかー?”

そう聞けって?!



‥私はそんな出来た女じゃないし、バカだけどそこまでバカになれない。


一体、私を何だと思ってるだろう。





思いっきり掴まれた腕を振り払って



「好きな人とお幸せに」



その場を走りさろうとした時、後ろから予想もしてない言葉を投げられた。





「その好きな人がお前だったら?


水守 愛だったら


お前はどうする?」






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