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Pour mon cher -涙の先に-

第52章 制御不能

「な‥何言ってるんですか?」



少し震えた声で今度は逆に彼女が俺に言葉を投げる。




彼女の大きくて綺麗な瞳はゆらゆら揺れて。



それでも、俺から視線を外す事なく真っ直ぐ俺を見る。



思わず、ふっと笑いが出る。




ほんと。



出逢った時から変わらないな。

そういうとこ。




泣きそうな時も

怒ってる時も

喜んでる時も

照れてる時も




その大きな瞳で真っ直ぐ見るとこ。



変わらない。




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