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Pour mon cher -涙の先に-

第52章 制御不能

彼女はどうやら愛から俺と別れた事を聞いたみたいで。



それで電話を掛けてきたみたいだけど電話の向こうがどうも騒がしくて。



「今、どこ?」

『駅前の公園』




近いな。





「すぐ行く」





彼女に有無を言わせず俺は簡単に上着を羽織り家を飛び出した。











ベンチに座ってる彼女は公園で遊ぶ子供達をニコニコしながら見てて。



俺はそんな彼女を見て自然と口元が孤を描く。





可愛い。




素直にそう思った。











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