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Pour mon cher -涙の先に-

第52章 制御不能

違う!!



直ぐにでも彼女にそう反論したい。


身代わりなんかじゃない!

俺はお前の事が好きなんだって。

誰かの変わりじゃなく、お前の事が好きなんだ。


そう言いたい。



だけど



過去に身代わりにしたのも隠しようのない事実。




俺のこの気持ち




どうしたら分かってくれる?




どうしたら伝わる?






俺は彼女の腕を引っ張り、腕の中へ引き寄せた。




彼女に俺が本当に好きなんだと伝わるように



ありったけの気持ちを込めて‥。






「どうやら俺の好きな人





お前みたいなんだ」







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