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Pour mon cher -涙の先に-

第55章 再び動き出す・・・?

思わず目を瞑り身を縮める。





「・・・・ったく」






ふと前から声がして。






そぉーっと目を開けると






・・・あ・・・・・






「お前なぁ。ボーッとし過ぎだから」






猛司が右手で飛んで来てたであろうボールをポーンポーンと投げながら呆れた顔で私を見下してた。





「ご、ごめんなさい!!」





慌てて謝る私に猛司が、ハァーっと1回息を吐いた後


ニヤッと笑って




「重いんだから!

抱いて保健室連れて行くのは1回で勘弁な?」





そう言うと、ハハハと笑って野球の輪の中に戻って行った。




なっ‥・・!!
失礼なっっ!!!!

重いからって‥・って





―――はっ?‥…・・・




え‥?





今‥何て‥‥‥・?








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