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Pour mon cher -涙の先に-

第56章 聖なる夜と指輪とストラップ

「あ、あの?」

「あーごめん!愛ちゃんには高すぎた?」



‥・頭上なんでね?

高いってもんじゃないですよね?


嫌がらせ、ですか?



キッと睨むと先輩はクスクス笑って“冗談”って今度は私の手を取ってポトッと乗せた。



手の平には綺麗な淡いブルーの小さな箱が1つ。




「俺からのクリスマスプレゼント♪」



‥え?



「開けてみて?」



ドキドキしながら箱を開けると中には四葉のクローバーを模った3連リング。




「メリークリスマス。愛ちゃん♪」




そう言って箱からリングを取り出し、スッと私の手を握り指輪をそっと嵌めてくれた。




私の右手の薬指で輝く幸福の象徴の四葉のクローバー。




「うん♪良く似合ってるー」




満足そうに“うん!うん!”と頷く先輩の胸に私は飛び込んだ。






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