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Pour mon cher -涙の先に-

第57章 聖なる夜と指輪とストラップ Ⅱ

どこに連れて行こうか迷ってたら、彼女が



「トイレでいいです」



と言うから素直にそこは従って連れて行った。



俺は壁に寄り縋って彼女が落ち着いて出てくるのを待つ。





トイレの中から聞こえてくる彼女の嗚咽…。






‥やめてくれ‥‥。




思わず耳を塞ぎたくなる。






そんなに‥






そんなに泣くほど辛かったのか‥?






猛司が女といる事が。





途端、心臓が何かに潰されてるような痛みに襲われる。




ぎゅぅと握り潰されそうな痛み。





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